ZCT・CT電流センサ

ZCT(零相変流器) / CT(交流電流センサ) / 半波CT (電子式電力量計用電流センサ)

コア絶縁被膜コーティングから磁気特性確保に必要な熱処理まで、一貫した生産体制の中、独自技術により精度の高い特性を確保し、お客様の幅広いニーズにお応えします。

技術資料

  • ZCT(零相変流器)

    動作原理

     ZCTを単相回路に接続した際の簡略図を図1に示します。図1のように電源からZCTの中央に2方向の電流(電流a,電流b)が流れるように設置します。これを一次導体と呼びます。一次導体に電流を流すとZCT内部のコイルで磁束が発生し、発生した磁束を巻き線(二次導体)を通じて電圧として出力する仕組みです。
            

     漏電電流(地絡電流)がない場合(つまり電流aと電流bが同じ値)、2つの一次導体が互いに等価な位置に配置され巻き線の巻き方が均一であれば電流aにより発生する磁束と電流bにより発生する磁束も同じ値になります。しかも発生する向きが逆向きになるため、磁束は打ち消しあって零になり、理論的に考えれば巻き線(二次導体)には出力電圧を生じません。
            

     しかし、図2のように漏電電流がある場合(つまり電流aより電流bの値が小さい)、電流aにより発生する磁束は電流bにより発生する磁束より大きくなるため、ZCT内部に磁束が発生し巻き線を通じて電圧が出力されます。この出力電圧により配線遮断機へ信号を送り、回路を遮断します。

  • CT(交流電流センサ)

    動作原理

     CTを回路に接続した際の簡略図を図3に示します。基本的な原理はZCTと同様で、CTの中央に1方向の電流を流すことでCT内部のコイルに磁束を発生させ、巻き線(二次導体)を通じて電流値を検出します。
            

     *電気と磁気の関係(右ねじの法則
     まず電気は流れるとその周りに磁界が発生します。その時どのように磁界が発生するのか図4で示します。磁界とは磁気が働く空間のことで決まった方向に流れています。この法則を利用して、CTは発生する磁束により電流値を測定します。         

  • 半波CT(電子式電力量計用電流センサ)

    動作原理

     基本的な原理は、CTと変更はございません。CTを回路に接続した際の簡略図を図5に示します。CTの中央に1方向の電流を流すことでCT内部のコイルに磁束を発生させ、巻き線(二次導体)を通じて電流値を検出します。
    ・CTとの相違点
    透磁率の高い磁性材料(ナノクリスタル®)を使用することで高精度(前述の結合係数が1に近くなる)。
            

     また電流回路に直流及び偶数高調波(半波波形)を含めたことによって生じる器差の差が6.0%以下となるようIEC規格品には複合磁気特性のコアを搭載。
     ・低透磁率領域:アモルファス
     ・高透磁率領域:ナノクリスタル         

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